秋田犬を飼い始めて間もない高校生の頃、師は八幡平犬舎の山本儀輔氏でありました。月1~2回電車を乗り継ぎ2時間、勉強のために訪問した三十数年前が懐かしく思い出されます。
当時伺う度に山本氏からよく言われたことが、”良い犬だけを見るようにしなさい、悪い犬を見ても何の勉強にもならない”ということです。その頃は漠然とした意味で理解をしてましたが、今改めて考えてみると、良い犬だけを見ていれば、おのずと見て来た犬たちが普通のレベルとなります。つまりその人の眼力の平均値です。
良い犬だけと悪い犬ばかりを見て来た人では、平均値のレベルに大きな差が出ることになります。これが眼力の差です。(続く)