乙付けがたい”という言葉がありますが、秋田犬においてもよく使われる言葉です。”紙一重”とも言う方もいますが、私の場合前者の方が分かり易く理解できると考えます。
展覧会に於いて使われることが多い言葉ですが、現状では本部展で使われることがあっても、支部展では必要が無くなっていると考えます。それは最近の支部展における出陳頭数にあります。私が秋田犬を飼い始めた三十数年前、支部展でも100頭以上の出陳頭数でした。今では審査犬40頭が集まる支部展は珍しくなっています。
枕が長くなってしまいましたが、支部展では各クラスに10頭出ることはほとんどありません。2~3頭がざらです。故に”甲乙付けがたい”という状況になりません。と言うことは比較することが難しくなく審査員以外でも席順がわかります。
しかし、仔犬の選定については審査員でも難しいし、本当に判断できる人は誰もいないと思っています。ただ、仔犬でも善し悪しの判断ができると言っている人、世間から言われている人は確率の問題で、他の人より当たる確率が高い(だけ)からではないでしょうか?だから確率は2割なんです。仔犬は本当に難しい。また回くどい内容になりましたがどうぞご理解ください。